「そのコート、ちょっと待ったー!!」限られた予算でオシャレを楽しむために。お小遣い制の私が思うファッションにかける予算。

秋冬シーズン到来ですね。各ショップ、各ブランドから続々と秋冬シーズンの新作が発表されています。このシーズンは春夏シーズンと比較しても商品単価が高く、限られた予算でオシャレを楽しむには難易度が高いシーズンです。コート1着買ったら他に何も買えなくなってしまうなんてことも。そこで今回は限られた予算で最大限オシャレを楽しむ方法について考えていきたいと思います!


コートにお金をかけるのはかなりハイリスク!最も欲しくなるアイテムだけどちょっと考えてみよう。

秋冬シーズンになると必ずほしくなるのがアウター類ですよね。特にコート。コートは他のパンツやニット等の秋冬アイテムと比較して、サイズも大きく着用した際に身体の中心かつ外側に配置されるアイテムであるため、最も目立つアイテムであると同時に、最も物欲が刺激されるアイテムです。

単価も高いため、ショップに行くと店員さんもアウター類は激押ししてきますよね。そして各ブランドのルック(モデルさんによる商品の着用画像)を見てもアウター類は目立つため、かなり目を引きます。

加えて、価格が高いため、買った時の「買ったどー!!」という満足感も高く、購入の際に気分が上がる。それ故に毎シーズン必ず欲しくなるのがこのアウター類です。

でも、でも、でも、買う前によく考えてほしいのです。

「そのコート、買ったとして何回着ます??」

着用回数から冷静に考えてみましょう。最近は温暖化の影響もあり、コート類の活躍する期間はかなり短いです。地域差はありますが、ウールコートやダウンジャケットの類であれば、12月~3月の4か月程度が活躍できる平均的な期間でしょう。

そして土日休みの会社員の場合、平日は仕事用のスーツやコートを着用しているとすれば、私服用のコートが活躍できるのは土日の週2日。ただ、毎週土日共に同じコートを着ないでしょうし、そもそも外出しない日もあると思うので、週1回着用と仮定して、そのコートが活躍できる日数は・・・。

週1回 × 4週間(ひと月) × 4か月 = 16回

そして、仮に国内のデザイナーブランド等で6万円で買ったとして、1回あたりの着用金額は・・・。

60,000円 ÷ 16回 = 3,750円

と、1回着用あたりの金額は「3,750円」です。これを高いと捉えるか安いと捉えるか。

朝から晩までずっと着用し、デートやら会食やら常に他人の目に触れる場に着ていくというのであればアリですが、ちょっと個人的な買い物に行くだけの場合、ちょっと高いなあと思ってしまいませんか?

1回着るごとに、ユニクロのパーカーやシャツ2着分ぐらいの金額を払っていることになりますので。

その人がどれだけ洋服にお金をかけられるかによって感覚が違うと思うので、一概に高いとは言えないのですが、私のように月のお小遣い金額が決まっている方だと、なかなか考えてしまう金額ではないでしょうか。

「いや!1シーズンだけではなく、5年ぐらいは着倒すつもりだから!」

という方もいるでしょうが、実際アウター類は3年前ぐらいのものになると少し古臭い感じが出てきます。

シルエットやデザインがトレンドの形から外れてくるため、1年後、2年後に着たときに「あれ?こんな感じだったっけ?」となってしまうのです。実際2、3年前に買ったコートを着ても、買った当初のようなトキメキがないのも、トレンドから少し外れていることが原因です。

そして、結局は次のシーズンになるとまた新しいコートが欲しくなるんです!

なので、高額なアウター類を買う際にはよく考えてから購入した方がよいと思います。コート類を買って一番気分が高揚するのは買ったその瞬間です。その後は意外とタンスの肥やしになってしまうことが少なくないです。

1年後に太ったり痩せたりでサイズが変わってしまうこともありますからね…(私自身がこれです)

トレンドに流されにくく、長い期間着用できるものにこそお金をかけよう!満足は着用頻度によってこそ生まれる!

じゃあ秋冬は何も買うなってことか!? と思われるでしょうが、そういう訳ではありません。例え金額が高かったとしても、着用回数が多く長い期間満足感が得られるファッションアイテムにはお金をかけても後悔が少ないでしょう。例えば以下のようなアイテム。

革靴

革靴は値段によってその品質に差がかなり出るので、お金を出してもいいアイテムと言えるでしょう。

そして何より、革靴はトレンドといったものにあまり左右されないため、長い期間着用できます。

ローファーやストレートチップ、チャッカブーツなど、革靴は定番の形がありますが、その形がトレンドによって変わることはまずありません。ローファーはいつだってローファーの形ですし、ストレートチップもいつだって同じストレートチップの形です。

そして、多少の流行り廃りはあるものの、トレンドの中でそれらの革靴の形が「流行遅れでダサい」ということにはなりません。

時代によって「ローファーってダサくない?」とか「チャッカブーツって時代遅れだよね?」とは、なりませんよね?

パラブーツのチロリアンシューズやトリッカーズのカントリーブーツ、G.H.BASSのローファーなど、歴史ある革靴ブランドにはそれぞれ伝統的に古くから作られてきている靴の型があります。しかし、いずれもトレンドに沿って靴の形を変えることはしていません。ずっと同じ形を作り続け、いつの時代も変わることなく人気があります。

また、革靴はケアこそ必要ですが、洋服のように頻繁な洗濯は不要なため、それだけで着用回数が増えます。洗濯して干して、乾くまで待つ必要ないですからね。ブーツは例外ですが、季節関係なく、夏でも冬でも通年通して履けるという点でも、活躍の機会は洋服と比較して多いです。

そしてサイズが変わることもない!太ったり痩せたりしても自分の足のサイズが変わることってまずないですよね。それ故に長く着用することができます。

このように、靴、とりわけ革靴はトレンドに影響されにくく、長い期間着用でき、かつ着用回数も多いアイテムです。こういったアイテムには、お金をかけたとしても後悔することが少ないのではないでしょうか。

何より、落ち込んで下を向いたときに、自分の目に綺麗で上質な革靴が映ると、それだけで少し勇気をもらえます。その意味でも革靴にお金をかけることは有意義でしょう。

革鞄

これも前述の革靴と同じ理由です。

革鞄もトレンドの影響を受けにくいアイテムのひとつです。鞄の小型化は進んでいますが、だからといって大きな鞄がダサいとはなりません。また「トートバッグがダサい」とか「リュックはダサい」とは、あまりなりませんよね?

一時期流行したクラッチバッグやサコッシュのようなものは流行り廃りがありますが、王道のショルダーバッグやトートバッグのようなもの、とりわけ革製の鞄にはあまり流行がなく、いつの時代でも時代遅れとはなりません。そして季節に関係なく通年使用できます。

また、身体のサイズの変化に影響を受けないアイテムで、ケアこそ必要ですが、洗濯は不要なアイテムであるため、長い期間活躍でき、着用回数も多いアイテムです。

シルバーアクセサリー(ブレスレット、リング、ネックレス)

これまた前述の革靴や革鞄と同じ理由です。シルバーアクセサリー類も、身体のサイズの変化に影響を受けないアイテムで、洗濯等は不要、季節関係なく着用可能なアイテムなため、長い期間活躍でき、着用回数も多いアイテムです。

ですが、注意点があります!

アクセサリーは革靴や革鞄とは異なり、特にメンズはトレンドの影響をうけやすいです。

いわゆるインディアンジュエリーやクロムハーツのような装飾性が強い商品は、トレンドによっては少し古臭いイメージになりやすいです。また、年齢を経るにしたがって実年齢とチグハグなイメージを与えてしまう恐れもあります。ある程度年配の方が装飾性の強いコテコテのシルバーアクセサリーをつけてると「あれ?」ってなりますよね。

このように、シルバーアクセサリーはトレンドや年齢の影響を受けやすいアイテムですが、装飾性があまり強くないシンプルなリングやブレスレット等であれば、トレンドにあまり関係なく長期間着用できるため、費用をかけても後悔は少なく満足感も高いです。

そしてシルバーアクセサリーの中でも、特に手や腕に着用するブレスレットやリングについては、常に自分の目に映るアイテムです。何かを掴むときやドアを開ける時など、自分の手元って生活する中で常に目に入りますよね。そういった部位に質の良いシルバーアクセサリーがあると、オシャレしている自分を自覚でき、少し自信が持てるようになります。

革靴と同じで、足元や手元って自分の目に映りやすい部分なので、こういう箇所に力を入れたアイテムを着用していると、落ち込んだ時や緊張した時に勇気をもらうことができます。

限られた予算でオシャレを楽しむために。洋服にかけるお金を抑えて、革靴、革鞄、シルバーアクセサリーに良質なものを加えてみよう。

今回は限られた予算のなかで後悔なくオシャレを楽しむ方法を紹介してみました。まとめると・・・。

  • コートなどのトレンドの影響を受けやすく、着用回数に限界がある「服」への出費を見直す
  • お金をかけるなら、トレンドや身体のサイズ変化の影響を受けにくく、季節関係なく着用できるアイテムへ
  • 手元や足元など自分の目に入りやすい部位のアイテムにお金をかけると、自分の心にも好影響!

といったところです。特に3つめの「自分の心にも好影響」が大事なポイント。

誰もが無限に洋服にお金をかけられるわけではありません。

それでもYOU TUBEやインスタグラムを見ていると、ハイブランドやドメスティックブランドの高額商品の紹介コンテンツが多数あり、見ていると「頑張って高い服買ってみようかな」と思ってしまいますよね。

でも大事なお金、どうせ使うなら後悔なく、長い期間たくさん使えるものに使いたいと思うのが当然だと思います。せっかく買ったけどあまり着ない服ほど勿体ないものはありません。着ないなら売ればいいのですが、売るにも手間がかかります。

お小遣い制で月いくらと決まっていると、なおさら一着の洋服に数万かけるのは博打みたいなものです。それなら家族のために旅行に行ったり、習い事に使った方がハッピーな使い方かもしれません。

決まった予算の中で、お金をかけるところはかけて、かけないところは節約する。無理なく生活とファッションを両立させるために、無駄と後悔のないファッションを楽しんでいきましょう!

おまけ スミスのお金をかけて良かったと思える一品 ~オールデンの革靴~

おまけで、私がお金をかけて良かったと思っている商品です。

オールデンのVチップと言われる革靴。約5,6年前ぐらいに10万円程で勢いで購入した商品ですが、トレンドに左右されることもなく、季節関係なく、身体が太っても痩せてもずっと履き続けているため、着用回数からしても買ってよかったなと思える一品です。

正直、服飾品に10万円って普通の人の感覚からしたら正気の沙汰とは思えない金額ですよね。私も1万円の洋服でさえ高いと思って悩むので、10万円なんて雲の上どころか宇宙レベルの存在のアイテムです。

しかし当時、仕事で過度なプレッシャーと激務に追われ、正常な判断が出来ないほど衰弱していた私は、原宿のインターナショナルギャラリービームスの店員さんの丁寧な接客もあり、勢いでこのオールデンを購入しました。

かなりの冒険をした買い物でしたが、これは買って大正解な買い物でした。

当時疲れ切って下を向くことが多かった私は、ピカピカに輝くこのオールデンを履く自分の足が目に入る度に「まだ出来る!」と勇気をもらっていました。ただ単にオシャレというだけではなく、自分に力を貰えるアイテムだったのです。

このような着用回数が多いだけでなく、心的にもプラスに作用するアイテムについては、金額以上の価値があります。

限られた予算でファッションを楽しむ。大事なお金をファッションに使うのならば、パワーになるようなアイテムにお金を使いたいですよね。

今日はそんなお小遣い制でも最大限楽しむためのファッションでのお金の使い方について考えてみました。

オシャレを楽しんで元気な毎日を! ではでは^^