働き方を考えさせられる「好きなことを仕事にする」系のオススメ本 5選!

  • 2021年10月23日
  • 2021年10月23日
  • 読書

日本人の働き方に変化が起きている昨今。企業や団体に長時間束縛され、固定された月給で働くことに疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。実際に書店に行ってみると「やりたいことをやる」「フリーランス」「好きなことを仕事にする」といったキーワードが入った書籍が大量に目に入ります。今回はそういった「脱サラ系」書籍の中でも、僕が実際に読んでオススメできると思った書籍を5点紹介します。


1.世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方(八木仁平著、KADOKAWA)

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方(八木仁平著、KADOKAWA)

「やりたいこと、好きなこと、得意なことを仕事にしなさい」というフレーズは昨今頻繁に見かけますが、そもそも好きなことが何なのか分からないという方は多いと思います。

また、分かっていると思っていたとしても、漠然と分かっているつもりになっているだけで具体的にそれが何なのか説明できない方も多いと思います。

そんな方に是非手に取っていただきたいのが本書「やりたいことの見つけ方」です。

この書籍は、著者が一方的に「やりたいことの見つけ方」を教えて終わりではありません。読み進めながら読者自身が書中のワークを進めることで、自分にとっての「やりたいこと」を明確化できるように作られています。

「得意なこと」「好きなこと」を各ワークを通して明確にした上で、それらを掛け合わせることにより自分にとっての「やりたいこと」を見つけていく内容となっており、テンポよく理解しながら進めていくことができます。

この書籍のポイントは、

「読み進めながらワークを実際にノートや紙に書き出しながらやる」

です。正直これにつきます。

ワークを書きながらやらないと意味がないと言っても過言ではありません。頭に答えを思い浮かべながらでは結局やりたいことが見つからないと思います。

ワークを進め終わった時、ワークに対する答えが書き出されたそのノートは、読者の今後の方向性を示す財産となるでしょう。

得意なことと好きなこととの掛け合わせで出た答えがやりたいことである、という考えは本書以外の書籍でも書かれていることが多いですが、具体的にワークを通してそれを明示化するという点では、本書が一番分かりやすく無理なく進められるかなと思います。

この本のワークを通して理解したものがベースにあると、他の同様の書籍を読む際にも内容をより具体的に実践に近い形でイメージできるようになるためオススメです。

2.人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略(迫祐樹著、KADOKAWA)

人生攻略ロードマップ 「個」で自由を手に入れる「10」の独学戦略(迫祐樹著、KADOKAWA)

著者はまだ20代と若いながらも自身のプログラミングスキルを事業化し、フリーランスとして働きながら教育事業など多方面での事業拡大に成功している方です。

自身の経験を元に、個人として自由に生きるための具体的な道筋を「人生攻略ロードマップ」として紹介しており、とても分かりやすく実践的です。

人生にかかる必要経費を収益化の第一目標地点として定めた上で、自己投資によりスキルを上げ収益化を目指していく。ここまではよくある内容なのですが、そこから先の事業の外注化や自動化、事業分散(拡大)などについても記載されており、フリーランスとして独立した後のロードマップについても実体験を元に解説されています。

また、この書籍において有意義だと思う内容のひとつに、「続けるだけで、勝手にライバルが脱落していくことをやろう」というものがあります。

例えば読書。日本人のほとんどが読書をしません。1か月に1冊も本を読まない人が50%もいる。ということは、1か月に1冊でも本を読めば、日本人の半分よりも多く知識を得たことになります。これを1年、2年と続けていけばどうなるでしょう・・・。多くの人と比較し知識量で圧倒的な差をつけられるはずです。

こういう視点って、何かを続けるモチベーションになりますよね。

また、本書においてもう一つ紹介したい内容が「やりたいことを見つけるためには、やりたくないことをまず書き出してみよう」というものです。

やりたいことは未来の事象であるため、どうしてもリアリティに欠ける部分があります。

しかし、やりたくないことはどうでしょう。例えば「朝早起きしたくない」「職場の飲み会はやりたくない」「安月給で働きたくない」など・・・。どれもリアリティがありますよね。自分が経験していることですから。

このやりたくないことを洗い出すと、それをやらないために何をすればいいのかが明らかになり、自分がやりたいこと、なりたい未来像に近づけるというものです。これはなるほどと思います。先述の「やりたいことの見つけ方」とはまた違った視点です。

この書籍は、やりたいことをやるために「何」を「どの順」にやっていけばいいかをイメージする上で、参考になる内容が多く書かれています。一読しておいて損はない内容です。

3.自宅でオンライン起業はじめました(秋田稲美著、WAVE出版)

自宅でオンライン起業はじめました(秋田稲美著、WAVE出版)

やりたいことをやる、好きなことを仕事にする系の本は数多ありますが、この本はその中でもかなりの名著です。

なぜなら、この本ほど「私でも好きなことで独立できるのではないか」と思わせてくれる本はないからです。

この表紙のなんとも言えないゆる~いイラストとタイトル。好きなことを仕事にする系の本に多い、ガツガツとした感じがまるでなく、読書が苦手な人でも読んでみるかという気持ちにさせてくれます。手に取りたくなる表紙デザインって大事です。

内容については、コーチングの分野でオンラインを活かしたサロン運営やストリーミングサービスの事業化に成功し、時間・場所・経済的に自由に生活することを可能とした著者が、その手法について紹介する内容です。

内容だけ書くとありきたりですが、この本は「金!稼ぐ!独立!」といった欲に溺れたガツガツしたものが一切なく、「無理なく出来ることから、好きなことで生活できるように肩の力抜いてやってみません?」とゆるい感じで語りかけてくれます。

しかし内容については、具体例の提示も多く、読者が実際に書き出す必要があるワーク(とても簡単です)も多いため、読み終わると自分への自信が付くとともに、しっかりとやるべきことが明確になります。

前述した書籍「やりたいことの見つけ方」と内容が重複するところがありますが、こちらはよりそのやりたいことをビジネスとして始める手法について具体的に例示、説明されています。両著とも併せて読むと内容への理解が更に深まるかと。

本書は「始める前から完璧に準備しようと思わず、まずやってみよう」というスタンスで書かれており、肩の力を入れなくてもまず何かやってみようという気持ちにさせてくれます。

読者に対し、ここまで「自分もできる!やってみよう!」と思わせてくれる本は少ないと思います。オススメです。

4.苦しかったときの話をしようか(森岡毅著、ダイヤモンド社)

苦しかったときの話をしようか(森岡毅著、ダイヤモンド社)

この書籍はスタイルが少し変わっていて面白いです。著者である父親が娘に対して書いたキャリア形成のためのアドバイスを元に作られています。しかも架空ではなく、実際に娘に対して書いたものが元になっています。

著者自身は元々企業のサラリーマンとして働きながらキャリアを積み上げ、その後はUSJの経営改善に貢献。その経験を活かしてマーケティングの分野で起業・独立している方で、これまで紹介した本と比較してより具体的に経済社会上での「やりたいこと」について考えさせられる内容です。

まず本書において重要とされているのが「自分のブランド化」とそのための「キャリア形成」です。これらを成し遂げることで、企業に振り回されず、活躍できる分野で堂々と前向きに仕事ができるというもの。

そのためにもまず、自分の特性を理解することの重要性が書かれています。「自分の得意なこと」「自分の好きなこと」についての自己理解が重要とされている点は、前述した「やりたいことの見つけ方」等の書籍に通じるものがあります。

またこの書籍は、自分の特性を生かした働き方について、独立やサラリーマンという働き方の枠ではなく、自分の「ブランド化」を実現できる「キャリア形成」につながるかどうかを考える重要性を教えてくれます。

好きなことを仕事にしよう系のほとんどが「独立」「フリーランス」という働き方を目指すものになっていますが、この本はその枠を一つ越えた視点から書かれているため、独立を目指す人だけではなく、就活生や転職活動を考えている人全般にオススメできます。

この書籍については、先の3冊と比較すると少しビジネス色が強いですが、それ故に独立という枠に縛られない視点から「やりたいこと」について考えさせてくれます。

父親が娘に語り掛けるような文体になっていますので、とても理解しやすい内容です。安心してください。

5.もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術 (MB著、集英社)

もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術 (MB著、集英社)

著者はメンズファッション分野において、価格やブランドにとらわれない格好よく見える着こなし方法を提案しているMB氏。自身もアパレル業界でのサラリーマンからファッションアドバイザーとして独立した経験から書かれた書籍です。

「好きなことは仕事にできる、だからとりあえずやってみなさい」というスタンスで、準備ばかりしてやらないでは意味がなく、まずは始めることの重要性を説いています。

確かに何をするにしても、資金が~、機材が~と理由をつけて取り掛からず準備ばかりしていて一向に行動に移さないというのはよくある話です。

また、好きなことを仕事にする上でつい考えてしまう「新しいことをやらなくちゃ」という考え方に対しても本書は疑問を投げかけており、その義務感が却って何かを始める際の障壁になっていると指摘しています。

新しいことをやり続ける必要はなく、むしろ自分が好き、広めたい、と思っていることであれば、それを何度も繰り返し行うことの方が大事だと認識させてくれます。

フリーランスや独立を考える上で、ついつい「新しいことをやらなければ」と考えてしまい、考えているうちに結局やらずに終わるというのも、これまたよくある話ですよね。(耳が痛い…)

その他にも「目標」に対する考え方や「相手(顧客)目線」を考えることの大切さなど、好きなことを仕事にするための様々な視点が書かれており、読み応えのある一冊になっています。

全体を通して理解しやすい内容でかつ現実味のある内容になっているため、とても読みやすく、オススメできる本です。ちなみにこちら、漫画でも出ています。凄い。

まんがでわかる「もっと幸せに働こう」 最速でインフルエンサーになる方法(MB著、集英社)

オシャレを扱う本ブログとしてはこちらもオススメです!こちらもMBさんの面白さが分かる一冊だと思います。

最速でおしゃれに見せる方法 (MB著、 扶桑社)

「好きなことを仕事にする」ために・・・

ということで、今回は5冊ほど書籍を紹介しました。

中でも、1の「やりたいことの見つけ方」はこの手の書籍を読む際にベースとなる「自分のやりたいこと」を具体化してくれる書籍となっています。

そのため、迷ったらこの書籍だけでも読んでおくと他の書籍を読む際に理解が深まります。

どの本もスタイルは違いますが自分の糧になる内容となっています。そして根幹にある考え方は共通するものも多く、読めば読むほど視点が広がる面白さがあります。

ただ、読書は読んで終わりではなく、実践して初めて意味があるものです。

読書と実践を繰り返し、実りある楽しい人生を送りたいですね。一度しかない人生ですから。