田舎の洋服狂おじさん、2022年メンズファッショントレンドを勝手に予測解説!今年は刺繍アイテムが来る!

2022年が始まりました!今年はどんなファッションが流行るのか。考えるとワクワクしますよね。既に各ブランドからは春夏商品が出揃ってきています。今回はそんな2022年のメンズファッショントレンドを、普段ブランドや新品中古問わず数多くのファッションアイテムを見ている観点から予測解説します。

1.オーバーサイズが主流もAラインが台頭する

これはここ最近常に話題になっていますが、オーバーサイズ、ワイドシルエットは引き続きトレンドの中心になると思います。

人間は一度「楽」を覚えてしまうとなかなかその「楽」からは戻れません。

ユニクロ公式HPより

通販時にサイズ感を気にすることもなく、着用時も体型を誤魔化すことができ、動きやすく過ごしやすいオーバーサイズアイテムは、今後も中心になると思います。

一度今の楽ちんを味わってしまうと、今さらスキニーには戻れないですよねぇ。

特に車での移動が常である私のような地方在住の方は、乗降時や運転時にもストレスフリーなオーバーサイズなアイテムを一度味わうと、もう戻れないのではないしょうか。

おそらく今後もオーバーサイズは続くでしょう。

しかし、オーバーサイズといっても今までとは形が変わってくると思われます。

引き続きパンツはオーバーサイズが主流になると思いますが、トップスはややスタンダードなサイズ感が主流となり、「Aライン」のシルエットが台頭してくるでしょう。

ディオール(DIOR) 2022年冬メンズコレクション  - 写真18
DIOR 2022W
カーブタックパンツ-BEIGE
GU公式HPより

ここ最近のユニクロ新作や各ブランドのアイテムを見ていても、トップスについては極端に着丈の短いアイテムが増えてきています。

こういった現状を踏まえると、例えばスタンダードな着丈の短いデニムジャケットに黒のドレープ感のあるワイドパンツを合せたり、目の細かいレギュラーフィットなニットに太いミリタリーパンツを合せたりと、全体のシルエットがAラインになる着こなしが主流になってくると思います。

数多くの洋服を見て触りまくっていると、今季の着こなしのトレンドは全体的に「Aライン」になる雰囲気を感じます。

2.フレアパンツは言うほど流行らないのでは?

巷で流行ってきているフレアパンツですが、メンズファッションにおいてはそこまで主流にはならないのではないかなと思います。

オシャレに積極的な方々はもう違和感なく取り入れていると思いますが、それがトレンドとして一般化するにはもう少し時間がかかるかと…。

フレアパンツは確かに現在のワイドシルエットにも違和感なくマッチし、Aラインも作りやすいのですが、如何せん現代のフレアパンツは艶感があり生地感も上品なものが多いため、女性的な印象が強くなりがちで、男性が着こなすのには相当な難易度を要します。

フレアパンツNT+E(セットアップ可能)
GU公式HPより

これは着てみれば分かるのですが、着る人本人に少し中性的な雰囲気がないとその人本来の雰囲気とチグハグで似合わない感じになります。手持ちの洋服によって、着こなせるかどうかも左右されるアイテムです。

そういった観点からもトレンドの主流になるにはちょっと難易度が高いかと思います。もう少し一般化するには時間がかかりそうですね。

そう考えてみると、ドカンのようなワイドパンツやワイドテーパードパンツが引き続きトレンドになると思います。

ちなみに私の地元でフレアパンツを履いて外出した日にはもう街(村?)中で浮いてしまって大変です。地方ではまだまだメンズのフレアパンツが受け入れられる土壌が出来ていない所が多いでしょうね。

3.A.P.C.等のフレンチな雰囲気のデニムアイテムが流行りそう

これは各ファッションyoutuberさんもトレンド解説でデニムが流行ると皆さん言っているのですが、これは確かに流行ると思います。

ケンゾー(KENZO) 2022-23年秋冬ウィメンズ&メンズコレクション  - 写真9
KENZO 2022AW

オーバーサイズが主流になって以降、ジーンズが日の目を浴びていないので、そろそろ空気感としてデニムを欲しているんですよね。何よりデニム地は丈夫で使い勝手がいいですし。

先の項でも紹介したAラインの流行に伴い、トップスのアイテムとして丈の短いデニム系のジャケットが流行るというのも、デニムが流行る一つの要因です。

ただ、デニムとで言っても、リーバイスなどのアメカジテイストなブランドのデニムアイテムは主流にはならず、デニムアイテムの中でも「A.P.C.などのちょっとフレンチな雰囲気があるブランドのデニムアイテム」が流行るのではないかなと思います。

A.P.C.デニムジャケット

ポケットやボタンなどの装飾やギミックがあまりついていない、ストンとした雰囲気のデニムジャケットが特に流行りそうだなと。無印良品のデニムジャケットなんかもそんな雰囲気ですよね。A.P.C等のデニムジャケットはリユース市場にも数多く出ていて比較的安価で手に入るのも流行の一つの要因になりそうです。

フレアパンツやドレープ感や艶感のあるボトムスともこういったアイテムは相性がいいです。

また、色味としてはリジッドデニムなどの濃い色味のものよりも、アイスブルー系の薄い色合いのデニムアイテムが人気になると思います。

現在流行のエクリュカラーや流行色の深いグリーンとの相性もよく、軽やかな雰囲気が出るアイスブルー系のデニムは、活躍する機会が今後増えてくるでしょう。

3.流行色は「赤」がくるか

現在の流行色として、深いグリーンやユニクロUのような淡い色合いのものがありますが、今後の流行色として「赤」が流行るのではないかなと思います。

というのも「TTT MSW(ティー モダンストリートウェア)」というブランドさんの2021AWアイテムで出ていたアイテムで赤色のアイテム(下記写真参照)があったのですが、この色合いが現在の流行ファッションを切り裂いていくような斬新さがあったんですよね。

No. 2
TTT MSW 2021AWより

この真っ赤な色合い。

他に淡いブルーグリーンやブラックのアイテムも発売されていたのですが、赤は特に人気ですぐに完売していました。そのぐらい個人的にもインパクトの強い色合いのアイテムでした。

今後はこのアイテムのように「赤」のようなパキッとしたカラーリングが流行色として出てくると思います。

赤のトラックジャージやダボッとした赤いポロシャツ、靴下に赤色を挿すといった使い方も出てきそうです。

4.異素材切り替えや刺繍アイテム等「糸」の目立つアイテムが増える

これは現在も既に流行っているのですが、異素材を繋ぎ合わせたり異なるデザインアイテムを繋ぎ合わせたりといった洋服は今年も引き続き人気があると思います。

sacaiやkolor、ミハラヤスヒロのアイテムのように、同じ色合いだけども左右で素材感が違ったり、全く違うアイテム同士をつなぎ合わせたアイテムや、襟や袖を敢えて継ぎ接ぎのように付け替えたアイテム。こういったアイテムは今後も継続して流行すると思います。

ヨシオクボ(yoshiokubo) 2022-23年秋冬ウィメンズ&メンズコレクション  - 写真4
yoshiokubo 2022AW

また、刺繍デザインの入ったアイテムも増えてきそうです。

プリントではなく、全面に刺繍でデザインを入れてあるアイテムですね。ここ最近の洋服を見ていても、刺繍デザインの洋服はかなり際立って良く見える傾向があります。それがたとえワンポイントだったとしても刺繍でデザインが入っているとプリントとは異なる高級感があるのです。

〈NEEDLES〉紫のパピヨンが舞うリジッド・デニム
NEEDLESのパピヨン刺繍
BUBBLE ZIP PARKA -H.GREY-
LEFT ALONE の刺繍パーカー

先述したフレンチテイストのデニムアイテムと合わせても刺繍アイテムは相性いいです。

どことなくレトロな雰囲気が出るのが刺繍の良さですが、70年代、80年代風のテイストが入っている現在の流行ファッションスタイルともマッチします。

これら異素材切り替えアイテムや刺繍アイテムの両方に言えることですが、今年は「糸」が目立つアイテムが流行すると思われます。

特に次の秋冬アイテムあたりから徐々に増えてきそうな予感です。

5.革靴っぽいスニーカーが人気を取り戻す

次は靴ですが、現状としてスニーカーブームが少しずつ落ち着いてきています。

まあ、さすがにあれだけナイキが毎日のように人気スニーカーを新作として発表していましたから…。さすがにもう消費者側もたくさんスニーカーを買っているでしょうし、ある程度スニーカー市場は飽和状態に近いのかなと思います。

ただ、車社会の地方在住の立場としては、運転時にペダル操作によって擦り傷がつく恐れがある革靴よりも、やっぱりスニーカーが便利なんですよね。

一度「楽」を覚えると戻れなくなるのが人間なので、一気にスニーカーブームが無くなることはないかと思いますが、スニーカーブームの落ち着きと共に革靴が再び人気を取り戻してくるでしょう。

その中でも、革靴だけれどもスニーカーのようなボリューム感のある靴が流行るのではないでしょうか。

ジルサンダーから出ている革素材のボリューム感のある靴なんかがいい例ですね。

Jil Sander レースアップ スニーカーの画像4
ジルサンダーのシューズ

こういった革靴とスニーカーの中間のような、革素材だけどもボリューム感のある靴が増えてくるように感じます。

主流になり続けるであろうワイドなシルエットのパンツにも、こういったボリューム感のある革靴は相性がいいです。

7.カジュアル化や装飾化が進むからこそ際立つキレイ目スタイル

これは皆さんも試してほしいのですが、割と装飾性のある派手な洋服が流行り始め、70~80年代のファッションテイストが入り込み始めている中で、敢えてここでキレイ目なジャケパンにTシャツといったようなシンプルな着こなしが一部で流行るのではないかと思うのです。

先日、スキニーに近い黒のシンプルなスラックスに白のタートルネックのニット、そしてその上に同じく黒のシンプルな細身のジャケットを合わせて外出したところ、これがいい感じにキマるんです。

ビッグシルエットや装飾性の高いコーディネートなどカジュアル色の強い服装が主流になってきた今だからこそ、敢えてのシンプルなキレイ目スタイルが新鮮に映ります。

ユニクロ公式HPより

もちろん主流にはまだならないでしょうが、装飾性の強いファッションに逆らうように、上品でキレイ目なジャケパンスタイルも一部人気を保つのではないでしょうか。

全体として

ということで、普段数多くの洋服を見て触っている感覚から、今年のトレンドを勝手に予測してみました。

トップスはタイト目、ボトムスはオーバーサイズ、そしてどこかに赤などの鮮やかなカラーリングアイテムや、刺繍による装飾が入ったアイテムを取り込むスタイルが増えてくるのかなと思います。

また、シンプルながらも色合いの淡い上品な雰囲気のあるデニムアイテムも増えてきそうです。

こんなところでしょうか。

あくまで予測ではありますが、今後のファッショントレンドが楽しみですね。

ちなみに引き続き古着も人気になってくると思うので、古着屋さんも定期的にチェックしてトレンドを押さえておきたいですね。何よりもデザイナーズで全身固めるよりも遥かに安価でオシャレできるので古着ブームは本当にありがたいです。

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あくまで個人的に感じているトレンド予測ですが、少しでも参考にして頂ければありがたいです。

当たるかな!?

ではでは^^

今年もお小遣いの範囲内でファッションを楽しむぞ~(泣