『「やりたいこと」の見つけ方』を読んでやりたいことを探してみた。

もうタメ息ばかりついて毎日下ばかりを向いて行きたくない仕事に行く毎日はうんざりだ!仕事に行きたくない毎日が「生きたくない」毎日になってしまう!やりたいことをやって精一杯生きて充実感を持って毎日を過ごしたい!そんな熱い気持ちから、本屋さんで見つけた『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』(八木仁平著)を読んでみました。読み物で終わらない、自分で考えて手で書くからこそ答えに近づける実践系の本です。

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド  八木仁平著

  • 出版社 : KADOKAWA
  • 発売日 : 2020/5/28
  • 言語 : 日本語
  • 単行本 : 224ページ

「やりたいこと」探しは人生の永遠のテーマ

「やりたいことを仕事にしたいけど、そんなんじゃお金は稼げない。理想でしかない。」

「やりたくないことをやってるからお金をもらっているわけで…」

「やりたいことはやりたくない仕事で稼いだお金を使ってやればいい」

こう考える方は少なくないと思います。仕事は好きではないけど、生活や家族のために半分義務として仕方なくやっている。そんな人が大半なのではないでしょうか。

 

しかしSNSが普及しCtoCビジネスでも十分稼げる時代となった今、「やりたいこと」を仕事にすることは決して無謀なことではありません。

むしろ反対に「やりたいこと」を仕事にするからこそより金銭的にも時間的にも生活的にも充実する。そういう考え方も少しずつ広まってきています。

私自身もそうですが、安い給料で精神的苦痛を伴う仕事を長時間拘束されてやらされる…こんな毎日で人生が終わってしまってよいのだろうか?と思うことは当然のことです。

やりたいことを仕事にし、一生懸命働いて稼ぎを得ることができるのならば、自分にとっても周りの家族にとっても社会全体にとっても人生がとても有意義なものになります。

ため息ばかりをついて一日を、一生を終えてしまうのはとても残念で勿体ないことです。

だからこそ、この「やりたいこと」探しは多くの人にとっての永遠のテーマと言えるのではないでしょうか。

そしてそこにフォーカスしている本書は多くの人にとって有意義なものとなるはずです。

考えて「書く」からこそ「やりたいこと」に近づける

書店に行くと「やりたいことをやれ」「やりたいことで稼ごう」系の本は数多く出回っています。

しかしその多くが筆者の成功体験の記述が内容の大半であったり、いわゆる適性診断的な内容で終わってしまっていたり、やりたいことをやれと観念的な話で終わってしまっている等、読者がその答えに近づける構成にはなっていません。

本書『「やりたいこと」の見つけ方』はそういった本とは構成が少し異なります。実際に書中のいくつかの質問に対して読者自身が答えを考え記述するというワークを通し、まずは自分を理解するところから始まります。

 

自分の得意なこと、好きなこと、大事にしていることなどを質問への答えを書き出すことで明確化していき、自分の特性に対して読者自身が理解した上で「やりたいこと」を抽出するという流れで進みます。

書中の質問も難しいものではなく、自分自身を思い出しながら無理なく回答できる質問ばかりです。

実際に本を読みながらやってみた感想ですが、まず質問への答えをノート等に「書く」ということがとても効果的です。目で読んで頭で答えを思い浮かべて終わりではハッキリいってまるで効果がないです。

とりあえず答えを「書く」。必ず「書く」。

 

答えを書き出すことで、自分の特性がノート上に可視化されます。するとそのノートを見ているだけでも何となく自分の特性が視覚的に理解できるようになります。

頭だけで「自分は何者なのか」と考えていても答えはでないでしょう。しかしノートに書くとそこに目で見える形で自分が見えてきます。

写真や鏡じゃないと自分自身を見ることができないのと一緒です。想像は想像であって実像ではありません

むしろ書くからこそ自己理解が進み「やりたいこと」に近づけるのだと思います。

自己理解から「やりたいこと」を無理なく導き出す

自己理解は分かった。じゃあどうやって「やりたいこと」を見つけるんだ。

そこからは実際に全て答えを書き出したノートを見ながら自分の特性を掛け合わせていくことで「やりたいこと」をほぼ機械的に絞り出せるように構成されています。

詳しく書くとネタバレになってしまうので読んでみてのお楽しみですが、質問を通して書き出した自分の得意なこと、自分の好きなこと、自分が大事にしていることに共通する部分が「やりたいこと」になるように出来ています

もう少し分かりやすく書くと、前述の自己理解のための質問項目への回答を終えた時点で、あとは機械的にそれぞれの項目を掛け合わせると自然と答えが出てくるようになっています

 

ただ、注意として、必ず仕事としてやりたいことが「ひとつ」見つかる!という訳ではありません

ひとつに絞れる人もいるでしょうが、私自身は3個までしか絞れませんでした。

しかし、そもそも「やりたいこと」が何なのか常に考えてきた人生の中で、この本のなかでそれを3個まで絞れたことはとても大きな進歩だと思っています。

何か明確な一個が見つからなかったとしても、その候補が数個見つかるというだけで一気に「やりたいこと」探しのゴールに近づくことができました。

「やりたいこと」を仕事にするために・・・!

 

絵馬を書くことがある度に「好きなことを仕事にしたい」と書いていながら、毎日絶望を感じながら出勤している自分にとって、この『「やりたいこと」の見つけ方』は大きな一歩でした。

このブログもこの本に出合ったからこそ始めることができたものです。

本書は「やりたいこと」を見つける方法を分かりやすく論理的に書かれている点も素晴らしいのですが、何よりも読んで終わりにならないように読者参加型になるように構成されているところがとても良いと思います。

何より書中の質問への回答が書かれたノートは恐らく今後の自分にとっての宝物になるでしょう。

そのぐらい書中の質問への回答は自己理解とその先にある「やりたいこと」へ繋がっています。

やりたいこと探し系の本を数多く読みながらもやりたいことが見つからない!そんな方へオススメできる一冊です。

下を向いて生きる毎日から脱却するために、まずは読んでみてはいかがでしょうか。