「自分を操る超集中力」を読んで集中できる男を目指してみた。受験生にもオススメ!

集中力を「勉強・仕事に一生懸命取り組める力」「好きなことに没頭できる力」と言い換えると、それがいかに大事か分かります。スマホが普及した現代においては集中して何かをしようと思ってもスマホをついつい気にしてしまい非効率的になってしまうことも多いですよね。なりたい自分を実現するために、いかに集中して勉強に取り組めるか。集中力を高めることは、自身のスキルアップを図る上でもとても重要です。ということで、今回は「集中力」について、DaiGoさんの「自分を操る超集中力」を読んで勉強してみました。

 自分を操る超集中力 DaiGo著

  • 出版社 : かんき出版
  • 発売日 : 2016/5/31
  • 言語 : 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) : 256ページ

集中力がない!多くの人の悩みに具体的な解決方法を提示しています。

受験勉強をしたいけど集中力がなくて続かない。残業時にどうも集中できずに帰るのが遅くなりがち。こういった「集中力」についての悩みは多くの方が経験するものです。

今回紹介する「自分を操る超集中力」はこういった悩みについて、具体的な解決方法を提示してくれます。

集中力がないというと、根性がない!意思が弱い!目的意識がない!などなど、学校や会社では抽象的なアドバイスしかされず、その対応に悩んでしまうことが多いですが本書は違います。

集中力を高めるための部屋環境などの作り方、時間管理の仕方、注意すべき姿勢、効果のある食物など、紹介されているのはどれも具体的なアドバイスばかりです。

集中力を高めるための解決策が数多く科学的根拠に基づいて紹介されています。こういった本はすぐ内容を実践して効果を実感できるためとても貴重です。

では内容について簡単に紹介していきましょう!

集中を高めるための「睡眠」「習慣化」「余暇」 

本書にはたくさんの手法が書かれており全てを紹介するのは難しいため、私自身の経験からも特に大事かなと思われるもの3つについて紹介したいと思います。

睡眠

当たり前のことですが、人間は眠いと全てにおいて効率が低下します。徹夜での勉強などは最も効率が悪く記憶の定着も期待できません。

難関大学合格者の睡眠の実態を見ると、平均7時間程度の睡眠をとっていると書中でも紹介されています。

受験勉強などにおいて、「昨日は夜中の2時まで勉強したわ」などと言う友人の話を聞いて焦ったことはありませんか?

たくさん勉強したと言いたいのでしょうが、それは最も効率が悪いです。何よりもしっかり寝て7時間以上の睡眠を確保することが大事です。睡眠不足が続くと何をやっても集中できませんし記憶もできません。

本書においては睡眠の重要性や睡眠の効果的な取り方が丁寧に解説されています。

習慣化

集中を必要とするものほど、その作業を習慣化してしまえばより集中できるようになります。

本書では「ウィルパワー」と紹介されていますが、人間が何かをやろうとする力は限られているため、集中すべきことを「当たり前の習慣」としてしまえばその力を省力化でき、より長い間集中力を保つことができるというものです。

例えば朝晩の歯磨きをする場合に集中力なんて必要ないですよね。それはもう当たり前の習慣的行動となっているからです。

集中したいと思うことも歯磨きと同じように習慣的なものとしてしまえば、より行動が省力化され高い集中力を発揮できるというものです。

これは私自身も受験生時代に、曜日毎に自習内容とその時間を設定し習慣化させることで、大きな効果を得ることが出来た経験があります。

この習慣化についても本書中でとても分かりやすく紹介されていますので、社会人はもちろん受験生もぜひ読んで頂きたいです。

余暇

最後に余暇についてですが、これは習慣化と関係するところがあります。

毎日やるべきことをスケジューリングする際に、予定をギチギチに詰め込みすぎず何も予定がない時間や日を設定した方がよいというものです。

これも本書で紹介されている集中力を高めるための時間術のひとつなのですが、これも実体験からとても効果があるものです。

習慣化することに成功した時ほど、その習慣どおりに勉強や仕事ができなかった場合に不安になります。

「ああ!やろうと思ってたことができなかった!」「また自分に負けてできなかった!」

そういった時にその作業を補填することができる時間を予め作っておく、何もない時間や日を予備として作っておくと、精神面での負担が軽減し、余計な不安や焦りに繋がることを予防できます。

この時間術についてはとても効果があるものなので興味がある方は読んでみることをオススメします。

「集中力がない」は技術でカバーできる。

本書では上記のほかにたくさんの手法が紹介されています。読み物としても読みやすいので、受験生にもぜひ読んで頂きたい一冊です。集中力の高め方について技術的な面から書かれているため、すぐに実践することが可能です。

正直なところ、現代において集中力を高めるポイントは2つだと思います。

1つは「スマホからいかに離れるか」

もう1つは「いかに睡眠時間を確保するか」

この2つを徹底するだけでも集中力は相当程度上がりパフォーマンスは大きく上がると思います。

本書においてもこの2点はもちろん紹介されていますので、集中力を上げるための実用書、技術書として一度読んで見てはいかがでしょうか。もう既に大ヒットしている本ですが、オススメです。

余談ですが、この本はめずらしく「あとがき」が無いんですよね。最後に時間術をズラズラっと紹介してそこでスパッと本の内容が終わります。こういう本、無駄がなくてとても好きです。「言いたいことは言った!以上!」って感じがして。